オタクを隠している隠れオタク女子の日常~なんで隠すか・どう隠すか~
この記事でわかること
・隠れオタク女子の生態
・どうやってオタクを隠すのか
・オタクを隠さないときのパターン
書いている人:S
20歳で急にオタクになった後天的夢女子
好きなジャンルは大手ソシャゲ系
限界夢女だけどひっそりと生きたい派
オタク女子であることを隠す、「隠れオタク女子」。オタク女子であることを隠して日常生活を送る人がいます。多分、私もそのタイプです。
でもオタク女子であることを恥ずかしく思っているのとは違うんです。仲良くなったらオタク女子だと言いたいですし、オタク女子の友達はほしい。じゃあなんでオタク女子であることを隠すのか……。
今回は、隠れオタク女子の心理と日常、オタク女子であることを隠すメリットとデメリットをお伝えしていきます!
<目次>
- 内面と外見で分けている人もいる
- 共通の価値観を持たない人への自衛
- 他者承認に理想がある
- オタク女子だと公言したときに嫌な思いをした
- オタ活のやり方
- 持ち物の違い
- 発言の方向性
- 日常的に言葉や表現に気を配る
- 趣味の話題を避ける
- 他の趣味や興味を強調する
- 信頼できる人間関係!
- 趣味や興味が合う人とのつながりの喜び重要
- オタク趣味を認めてくれる人とのつながり
- 「隠れオタク女子の方がメリットがある」は、個人の価値観
- オタク女子っていろいろあるので一概に言えないよ
隠れオタク女子の心理とは
オタクであることを隠したい女子の心理は、全員同じではないと思います。別に隠しているつもりはなくとも、オタク女子っぽく見られない結果になる人もいるはず。
ただ、自然体の日常でオタク見えしない人も、故意的にオタク隠ししている人も、心理としてはいくつかに分類されるのではないでしょうか。
考えられる心理をならべてみましたので、共感できるところがあるか見てみてくださいね。
内面と外見で分けている人もいる
オタク女子の定義ってなんでしょう。痛バを持ってグッズを大量に買っていればオタク女子ですか? いわゆる女性向けの作品が好きならオタク女子ですか? 違いますよね! 何かにすっごくのめり込んで熱量がある女子、それがオタク女子です。
つまり、オタク女子の定義に外見の話は入ってこないんです。ただ、オタク女子によくある外見、というのも確かに存在します。何かのライブやイベントによく行く人はわかると思いますが、その作品ごとになんとなく外見の傾向があります。ガーリーな感じが多かったり、スタイリッシュな感じが多かったり。
好きになった供給元のグッズや世界観に合わせてオタク女子自身の表現も連動している、という感じです。
けれど、そういうオタクマインドと外見の飾り立てが一切連動しない人もいます。オタクマインドが小物や服装の趣味・色の趣味に反映しない。それが内面と外見を分けている隠れオタク女子です。
共通の価値観を持たない人への自衛
オタク女子というと、まだまだ偏ったイメージを持つ人がいます。残念ながら、私も「オタクで~す」と公言したときに「BL好きなの?」と決めつけられたことがあります。
オタク女子=BL好き、キャラに恋してる、グッズを買いまくっている……などなど、その嗜好を持っていないのに勝手に決めつけられるのは、あまり好ましいことではないですよね。自分と違う楽しみ方をしている人を悪く思っているのではなく、ただ「誤解」されることがいやなんです。
オタク女子とは、何かに熱量を持っているすごいファン、というものなのですが、同じように考えてくれない人がいるのも確かです。なので、そういった人たちに自己を誤解されないために、オタク女子であることを基本的に隠したくなる人もいます。
仲良くなったら開示したいですけど、そんなに仲良くない人にはオープンにする必要はないしね……ということです。
他者承認に理想がある
たとえば何かの会合の自己紹介で「オタク女子です」と公言したら、さきほどお伝えしたように誤解されてしまう可能性がありますよね。その心理を紐解くと、自分の見え方に理想がある、ということではないでしょうか。
「こういう女の子に見えていてほしい」理想があると、自分の言動も理想に近づいていきます。
多くの人にこの気持ちがあるはず。他者承認って人間にとってすごく親密な心理で……たとえば「嫌われたくない」「好かれたい」「誹謗中傷されたくない」というのと同じです。
オタク女子であることをガンガン前に出していきたい人は、〇〇が好き! をわかってほしい他者承認欲求。オタク女子であることを隠したい人は、それ以外のところに他者承認欲求があるだけの話です。
これは関わる相手によっても変わりますよね。オタク女子に理解のある、同じ価値観を持つ人の前ならオタク女子を公言していいと思う人もいます。なので、必ずしも世界の全員に対して同じ承認欲求があるわけではないはず。
他者承認欲求という言い方をするとあさましく思う人もいるかもしれませんが、基本的に人間にはみんなこの欲求があります。その方向性の違いが「個性」ですね!
オタク女子だと公言したときに嫌な思いをした
先ほども少しお伝えしました件。オタク女子と公言したら誤解をされたり嫌な思いをしたことがある人は、オタク女子であることを隠したいと思うようになる可能性があります。
すごく単純な話、自己防衛です。
すべての人が自分と同じような価値観を持っているわけではないですし、それによって傷つけられるかどうかって本当に予想できないものです。なので自己防衛のためにオタク女子を隠すことにつながります。
ちなみに、これは何のオタクなのかにも関係があるはず。誰もが知っているアニメ作品のオタクだと言うことと、ちょっとディープなジャンルでハードな内容のオタク女子だと言うことは、受け手側の心理が変わってしまうことがありますよね。
誰にも迷惑をかけずに楽しんでいる人の趣味に口を出すのは大変失礼で野暮な話ですが……嫌な思いをしたことがあると、自己防衛をするようになります。
とても悲しい話、家族からオタ活の理解を得られないパターンもなきにしもあらず(;_;)
隠れオタク女子の日常
では、隠れオタク女子はどのような日常を送っているのでしょうか。オタクをガンガンに前に出して生活している人と隠れオタク女子では日常にどんな違いがあるのか見ていきましょう!
オタク女子であることをアピールしたいのも、隠したいのも、どちらも何も悪くないです! ただ、オタク女子とは自分と同じような人ばかり……というわけではないので、ほかのオタク女子がどんな日常を送っているのかを知ると、オタ活のやり方に新しい案が見出されるかも。
オタ活のやり方
どの程度オタクを隠しているかによりますが、隠れオタク女子でも基本的にオタ活のやり方はそう変わらないはず。だって、オタ活の方向性は本当に多岐に渡り、オタ活のやり方だけでオタク女子を定義することができないですから。
普段は見えていなくてもグッズをめちゃくちゃ集めているかもしれないですし、誰にも言わずにライブやコンサートに通っているかもしれないですし、二次創作をしているかもしれません。
オタクを隠したいと思っている相手にそれを見せないだけであり、どんなオタ活をしているかは人それぞれですね。実際、オタク女子を全面に出している人でもオタ活の方向性は人によって違いますから!
持ち物の違い
普段の持ち物にオタク概念がまったく出ない人がいます。多分、これが隠れオタク女子の基本なのでしょう。もしくは、ちょっと入れ込んだとしても色だけとか、明らかに「〇〇のファン」とは思われないようにしているとか。
私はそれです。小物に推しの色を入れることはありますが、ぬいとかアクキーとかは持ち歩きません。持ってますし、グッズを持ち歩くといつも推しと一緒な気がしてテンションがあがるんですけどね……!
オタク女子を全開にする日としない日がある人もいるでしょう。オタク感を出さない日はグッズを持たないのが一番手っ取り早いですよね。そういう人でも、オタク感を出したい日は痛バを持っているかもしれません。
発言の方向性
これまでは外見の話が多かったのですが、言動にも隠れオタクの心理が見て取れます。日常生活でオタク感が出るのって、言葉から……というのもあるんですよね。
たとえばネットスラング。「草」とかはもう一般的なネットミームになってはいますが、実際に口に出して「草」と言うかどうかは別です。「草」以外にも、オタクにしか伝わらないワードだったり、普段遣いしづらいネットミームがありますよね。
たとえばギャンブル要素があるもののことを「ガチャ要素」と呼んだり、ドラマや映画のシリーズものの一番最初を「無印」と呼んだり。ほかにもたくさんあります。漫画作品に出てくる名言を引用したり、ネットで有名になったネタ画像の言葉を引用したり……これは「オタクっぽい」と感じられてしまっても仕方ないかもしれません(そもそもオタクじゃない相手に伝わらないことも多いですが)。
また、自分の興味のある話になるとテンションが段違いになる、早口になる、なども「オタクっぽい」と言われてしまうことがあります。このあたりの言動に気をつけているのが、隠れオタク女子です。
好きなものの話をするときはテンション爆上がりしたいですけどね……!
オタク女子であることを日常で隠す方法
隠れオタク女子はどんなふうに日常で意識をしているのでしょうか。例を見てみましょう。
オタク女子であることを隠したいと思うのは変なことではないです。オタクであることをアピールしたいのと心理の根底はほぼ同じですから、どんな考えでも恥じることは何もないです。
隠れオタク女子でも、推しに対して失礼とか推しへの愛が薄いなんてことはないです! オタクマインドがあればみんな立派なオタク女子。
また、オタク女子であることをアピールしたいのも「自己表現」です。正義も悪もありませんのであしからず。
日常的に言葉や表現に気を配っている
先述したように、言動から垣間見えるオタク感というのは存在します。でもこれって癖なんですよね。言葉使いが汚くなりがちな人も癖ですし、丁寧な人も癖です。オタクスラングをつかってしまうのも癖になっている可能性があるので、意識をしてみるといいです。
- ネットスラングを口に出して使わない
- 漫画やアニメ作品の名言を引用しない
- オタクにしか伝わらなそうな表現を避ける
- 尊い、萌え、などの代表的オタク用語も避ける
私個人はすぐにニコニコ動画で流行った曲を歌ってしまう癖があり……(笑) さらに、コメント欄にて空耳とか替え歌みたいになっている歌詞で覚えてしまっているのでもう大変です。
何度も同じものを摂取していると認識が歪んでいくので、普段からオタクじゃない人の言葉を知るのがいいかもしれません。
趣味の話題を避けている
オタク女子は、何かにすごく熱量を持っている=愛が強い人。自分の好きなものの話になるとテンションが上がって当たり前! けれど、そのテンションの変わりようがもしかしたら「オタクっぽい」と言われるゆえんになっている可能性があります。
なので、そもそも趣味の話題を避けるというのも一手です。趣味の話をしなくとも会話は成り立ちます。しかも現代ではちょっとアニメを見ているとかアイドルが好きくらいでは「オタク」にはなりえないくらい、サブカル文化が確立していますよね。
昔はTwitterをやっている=オタク とか、ネット掲示板を覗いている=オタク となっていましたが、今はそうでもないですし。
自分が深く関っているものの話が出たとしても、趣味としての話ではなく「世間話」として捉えるといいかもしれません。
他の趣味や興味を強調している
趣味の話題を避けるのと同様、そもそも自分の趣味の開示方法を変えるのもアリです。アニメや漫画、ゲーム、アイドルも好きだけれど、音楽だとこのバンドが好き、とか。スイーツを食べに行くのが好き、とか。
そうやって、世間的に「オタクっぽい」と思われない趣味を強調していくのも有効ですね。
ただ、仲良くなったら自分を知ってもらうために言いたいなあ……というタイミングはきますので、関わる相手の価値観は探っておきましょう。
隠れオタク女子がオタクを隠さないとき
隠れオタク女子はずっとオタクを隠したままというわけではないでしょう。少なくとも、気が合うオタク女子仲間がいる場合はその人の前ではオタク女子を全開にします。
と言っても、オタク女子なら全員気が合うわけではないです。同じ作品・ジャンルを好きなオタク女子でも、価値観の違いや嗜好の違いがあって気が合わないこともありますよね。
隠れオタク女子は、本当に気が合う相手の前ではオタクを隠さないことが多いです。
信頼できる人間関係!
何度もお伝えしたように、同じ価値観を持っている人でないとオタク女子であることを言いづらいことがあります。なので、関わる人との信頼関係はとても大事です。
この人ならオタク女子であることを言っても問題ない、と感じたときに、隠れオタク女子は自己開示をするでしょう。
または、自分を自分だと認識していない場(不特定多数がいるイベント会場)に一人で行くときも、気にせずオタク全開になることだってありえます。
つまり「自分の顔と名前を認識されていない場なら開示できる」ということ。この場合は信頼関係をそもそも築く必要もなく、周囲からの目を何も気にしていないだけですね。そうやって自分の好きなように楽しむことも全然ありえます!
趣味や興味が合う人とのつながりの喜び重要
一人でひっそり、誰にも知られずオタ活をしている……という人はどれくらいいるでしょう。それはそれで自己満足でめっちゃ楽しそうですが、同じように楽しめる人がいるとまた違った楽しみがありますよね。
現代ではインターネットを通じて匿名でさまざまな発信ができます。そこで、オタクマインドも他者承認の方向性も嗜好もほとんど合う人が見つかると、嬉しくなるはず。「気持ちをわかってくれる」って、すごく嬉しいことです。
そういう相手がいると、隠れオタク女子として接する必要はありません。隠れオタク女子でもオタク女子であることには変わらないので、熱量を理解してくれる人がいると楽しくオタ活できる幅が広がるはず。
私個人は、夢女子なので夢思考を持つ人と話すのが楽しいです。夢思考がまったくない人と話すよりも深い話ができる、という点です。夢小説とか夢絵とか、ネットに開示せず数人だけでクローズ型で楽しんでいます(笑)
オタクとしての欲求を満たしてくれるのは、公式だけではなく時には友人です。隠れオタク女子でも、そういった友人を持っている可能性はすごく高いです。
オタク趣味を認めてくれる人とのつながり
相手がオタクでなくとも、オタク女子マインドを開示できる場合があります。オタク趣味に理解があり、それが何のオタクであっても関係なく「趣味」として捉えてくれる人なら、オタク女子であることをオープンにできますよね。
これは「オタク」への理解というよりも一個人への理解に近いかもしれません。
自己をまるっと肯定してくれる相手は、誰しも必要なはず。相手がオタクかどうかではなく、趣味としてオタ活を理解してくれる人がいれば、隠れオタク女子もオタクマインドを開示しているでしょう。
隠れオタク女子の価値観を押し付けないようにね
先述したとおり、オタク女子であることを隠せ、と思っているわけではないです。オタク女子をオープンにしたい人も、したくない人もどちらも同じように「他者承認」の話で、その方向性に善悪は何もありません。
しかしネットには「オタク 隠す」などのキーワードがすごく多いのが現実。なぜオタクであることを隠したいのかの心理は最初にお伝えしましたが、全員が全員そう思ってはいないことを前提にしておくべきです。
「隠れオタク女子の方がメリットがある」は、個人の価値観
オタクであることを隠したい気持ちは誰にも否定できませんし、オタク女子を隠さない人の気持ちも否定できません。ましてや「オタクを隠さないなんて……」みたいな蔑んだ見方をするのもよくないです。これは価値観の押し付けになってしまい、個性を攻撃していることになります。
隠れオタク女子でいる方がメリットがあると感じるのは個人の価値観です。オタク女子を隠さないことでメリットがある人もたくさんいます。
たとえばオタク女子をオープンにしているとオタク友達ができやすいとか、人づてで新たな発見がありオタ活の幅が広がるとか。そういうところにもメリットはあります。〇〇と言えばあなただよね! と思ってもらえることが嬉しい人もいます。
なので、すべてのオタク女子がオタクを隠したいと思っているわけではないことを前提として、他人の価値観に介入しすぎないようにすることをおすすめします。
隠れオタク女子も隠れないオタク女子も気持ちは同じ
オタクを隠そうとしている隠れオタク女子も、オタクを隠さないオタク女子も「自分がどう見られるか」の理想に沿っているだけです。開示する相手が不特定多数なのか、それとも身内なのか、それによっても変わってきます。
隠れオタク女子が全員「オタクを恥じている」なんてことはなく、純粋な自己防衛だったり見られ方の理想があったりと、オタクマインドとは関係ないところでのアイデンティティーを持っていることもありえます。
隠れオタク女子が正義というわけでもないですし、オタクを隠さない人の方が愛が強いなんてことも全然ないので、どうやってオタク生活を楽しむかは自由ですよね。
ただ、オタクであることを隠したい日があるなあ、と思ったときにやり方がわからないと困ってしまいますので、隠れオタク女子の日常は参考になる部分もきっとあるはず。
オタクを隠したい日なんてない! という人は、そのまま突き進んで楽しんでいきましょう!